SSブログ

思い出の陸奥紅葉紀行(其之参) [東北]

東北の地震、不明の方々の捜索が続く中、だんだん農産物被害の状況も明らかになってきましたね。
地震のショック以上に、生活の糧となるべきものに被害を受けられた影響は大きいと思います。
被災者の皆様の生活がはやく元の通りになることを祈ります。

そんな東北。1年半前の紅葉の時期に旅行へ行きました。
今回の被害地域と重なっている部分がけっこうあり、ショックです。
是非、また行きたいと思っている場所なので、早く復興して元のような美しい景色が見られることを期待して、少し時期的には早いのですが、その旅行の記事をアップしたいと思います。
記事を書いたのは1年半前(別のブログの頃)。
こんな地震が来るなんて思ってもいない頃の記事なので、不謹慎・不快に思われる部分もあるかもしれませんが、ご了承下さい。
************** 
中尊寺(岩手県平泉町平泉)
嘉祥3年(850年)に高僧・慈覚大師円仁によって開山された天台宗の東北大本山。12世紀の始めに、藤原清衡が理想の楽土建設を願い再興したが、建武4年(1337年)の火災によりほとんどのものを焼失。建築物では、国宝・金色堂と重要文化財・経蔵だけが難を逃れた。そのほかにも寺内には、往時を偲ぶ約3000点の国宝、重要文化財、史跡などがある。
****************
平泉より車を走らせ、40分弱。まだ4時過ぎだというのに、辺りはすっかり夕方になっていた。やばい・・・。
平泉の町につくと思った以上の混雑。中尊寺はさすが有名なお寺だけ合って標識をたどっていくとすぐわかるところにあった。
もう夕方だし、駐車場もすいてるだろうと思ったのだが、甘かった・・・・
帰る人だけだろうと思っていたのに、意外にもウチと同じ様に今から組が多く、国道?からスグの駐車場は満車状態でその上列までできていた。

え~~~!!もう夕方だよ~と自分のことは棚上げ状態の私たち・・・。
地図を見るともう少し山に入ったところにも駐車場があるみたいなので、そちらにいってみることにした。
山道を走ること5分ほど。行き止まりに近い場所に駐車場があった。
が、そちらも満車。それでも、入口近くの駐車場よりは空いていたし出て行く人も多そうだったのでそのまま待っていると、スグに入庫できた。

駐車場代金を払い、中尊寺の案内板をみてみると、入口の駐車場よりはこちらのほうが金色堂や本堂に近いことが判明。入口付近の駐車場だとかなり参道を歩かなければいけない感じだったのでラッキ~♪
ゆっくり歩いてみたい気もしたが、時刻は4時半前。あたりはすっかり夕方。のんびりしているとスグに日が暮れてしまう・・(>_<) 

駐車場から参道に入ると木々に覆われすでに薄暗い。それでも、道の両側の木々が紅葉を楽しむことができた。明るかったらこんな↓感じらしいです・・・・。

a0a8e141b17edc7e48b10442ad315527.jpg

ほどなく、宝物館へ。本堂自体に拝観料は必要ないが、金色堂・讃衡蔵(宝物館)には入場料が必要であり両方セットで¥800(セットしかない)である。
ちょっと高い気もするが・・・・・仕方ないのでご購入。

2006-11-03~05中尊寺-宝物館

まずは、先に閉館してしまうという宝物館から。平安末期から奥州藤原三代の頃等の仏像・経典・副葬品などの国宝・重要文化財を見ることができる。
こういった文化財を見るのはとても好きなのだが、何せ時間があまりない。(あとから考えるともうちょっと余裕があったのだが、夕闇に気を急かされてしまったようだ・・・)
後ろ髪を引かれながらも金色堂へ向かうことにした。

宝物館からでると、さらに日は落ちていた。さあ!!本命、金色堂へ!!
宝物館のスグとなりにある入口から低い階段を上っていくとみなれた建物が見えてきた。
そうそう、コレコレ!!ガイドブックやテレビ等で見たことのある風景!!

実は、関東や東北方面の社寺仏閣については殆ど知らない私。
中尊寺の金色堂といえば、よくガイドブックや資料に載っている写真がこちら・・・。

357f60529341702e83a294f920c6622d.jpg

ガイドブックに乗ってる金色堂

無知な私は、この建物の写真をみて、
「なんだ!!金色堂って名前だけなんね。ちょっとしけてるね!!」
と恐れ多い思い込みをず~っとしていた。
ところが・・・・・
建物に近づくと入口がある。中に入れるみたい。
「アレ?中にも入れるのね♪」
と何の期待も無く中に入り・・・・。

思いっきり度肝を抜かれた・・・・・!!!!!(ノ゜⊿゜)ノ

なんと、中には目にもまぶしい金色のお堂が!!
これぞまさしく金色堂である!!

細部まで細かく細工されたお堂。これだけでもスゴイのにお堂の中も外も、中に鎮座する仏様達までが全てが金色なのである

「お・・・お見逸れしました。とんだ私の勘違いで御座いました・・・・」

想像だにしていなかった絢爛豪華なお宝の前で、心の中で仏様にお詫びを言いながら、テープで流される説明を必死に聞いた。
¥800円が高いなんていってごめんなさいm(__)m

そう、ガイドブックでよくみる建物は、「金色堂覆堂」といい、金色堂を護るために覆われている建物だったのだ。金色堂そのものは、神聖なものなので撮影禁止。なので、ガイドブックにはこの写真がつかわれているのだろう・・・。
この覆い堂も実は新しいもので、本来の覆堂はここから暫く入ったところに建っていた。
 いや~~びっくらこいた。

2006-11-03~05中尊寺-金色堂

こちら↑の写真、金色堂に入る前に何気に取ったものなのですが、扉の向こうが明るいのがわかりますか??あたりが暗いのでよくわかったのですが、この灯り、電灯のためかと思いきや、中の金色堂が照明の光で輝いているためだと思います(色からみても・・・)。 

2006-11-03~05中尊寺-金色堂外
 金色堂の外。右端にお守りを売ってるところ

金色堂にすっかり度肝を抜かれ、半ば放心状態で外に出ると、お守りを売っている東屋があった。
せっかくなので、お守りでもと選んでいると、なんと純銀製の5000円もするお守りが!
相方が、これにしよう!! と ほざいたので、私が間髪要れず、
「あんた、スグ物無くすから、あかんあかん!!ほかのんにし!!!」
すると、私たちの後からやってきた団体のおじさんが、突然・・・
「こんなこと言われてんで!!厳しいな~~(笑)」と・・・。
言葉を聞いてスグ解る大阪のおっちゃん。結局そのおっちゃん数名と、なんだかんだいいつつ、結局私が
「これ、この交通安全のにしとき!!」
と¥300円のお守りを選ぶと、おっちゃんが、
「せめて、こっちにしときーや。金運やで!!」
とかわいい小判袋の形をしたお守りを勧められた。見てみると¥500だったし、形も可愛かったのでソレに決定。
相方に「無くしなや!!」と念をおし購入。なかなか楽しいお買い物タイムだった。
結局、こんにちは も さようなら もなく、おじさんたちとはそこでお別れ。相方曰く、「まるで同じバスのツアーできているような溶け込み具合だった」とのこと・・・(^^ゞ

その後、昔の覆堂などをみていると、すっかり暗くなってきた。
いかん、まだ本堂にお参りしていない。と急いで本堂に向かい、お賽銭をチャリンと入れて(ケチ?)コレからの旅行の安全とその他色々お願いした(欲張りスギ?)

2006-11-03~05中尊寺-本堂

駐車場に戻り始めるとチョット1人で歩くには怖いくらいの暗さになってきた。それでもまだ5時にはなっていない。
予定が遅れたのか予定通りなのか、この時間から入場してくる団体ツアーの人たちもけっこういた。やっぱり日が暮れるのが早すぎるのよね・・・。 福岡ならこの時間まだまだ全然明るいもの・・・。

2006-11-03~05中尊寺-紅葉
 参道の紅葉

中尊寺を後にして、一路宿のある宮城県の鳴子温泉へ。
さすが、紅葉のシーズンだけあって中尊寺から高速へむかう国道はかなりの渋滞。
う~ん・・・まだ時間はあるし、渋滞はイラつくから時間はかかるけど山道で行こう!!と、道をソレ山道ルートに入ると、さっきからの渋滞が嘘のように空いていた。
高速よりは時間がかかるとは言え、ルート的には山道が最短ルート。相方が快調に車を走らせる。5時半も過ぎるとすっかり夜。お月様も満月近くでとってもキレイ。
それにしても、今の時期、福岡の5時半といえば、まだ夕焼けにも早い時間。さすがだね~。
と、相方「秋の夜長とはこういうことやな!!」なるほど、確かにそうだ!!

車を走らすこと2時間ほど。思っていたよりも早く(とばしすぎ?)東鳴子温泉にある今日からお世話になる「いさぜん旅館」に到着。
「いさぜん旅館」はいわゆる観光旅館とはちがい、湯治客が主の旅館。旅館というよりは民宿を大きくした感じ。
お風呂は大浴場と中浴場(露天付き)の重曹泉のお風呂が男女入れ替え制。
この他に泉質のちがう混浴温泉が二つ。

通されたお部屋は十分広く、供用の炊事場とは別に、冷蔵庫はもちろん、コンロや電子ジャーまでついていた。
うれしかったのは、お部屋におこたがあったこと。九州とは違い日が落ちるとさすがに寒い。

そうそう、このお宿。ちょっと笑ったのが、宿が阪神グッズで溢れかえっていること。特にお風呂に至っては、洗い場の椅子・洗面器、バスマットにいたるまで阪神グッズで統一。どうやらご主人が大の阪神ファンらしい。阪神ファンはたとえ何処に住んでいようとも熱烈ファンなのである。思わぬところで気持ちの良い入浴タイムをおくることができた(笑)

お部屋に荷物をおくと、夕食を食べに鳴子温泉まで行って見た。車で5分ほどの温泉街は、このあたりの中心地らしく大きな旅館がたちならび、お店もたくさんあった。
ガイドブックにも載っていて美味しそうだった「銀の匙」というお店にいってみた。
100年以上前にたてられたお店を改造したというお店はなかなかこじんまりとして居心地がよく、お世辞にも愛想がいいとはいえない(不快ではないんですよ)シャイなご主人が営む洋食屋さん。
お勧めのハンバーグとチキンソテーを頂いた。
ハンバーグは噂どおりデミグラスソースじっくりと煮込まれておりとっても美味しかった。チキンソテーもなかなかのボリュームでちょっと濃い目だけれどこちらもとても美味しい。二つとも¥800という嬉しいお値段。なかなかお勧めのお店だった。 

2006-11-03~05鳴子-銀の匙ハンバーグ定食2006-11-03~05鳴子-銀の匙チキンソテー

コンビニで買い物をし、旅館に戻ってお部屋のおこたでほっこり。
しばらくして、自慢の温泉に浸かり今日の疲れを癒したあとは、もう眠くてたまらない。11時過ぎにはお布団をひいて思いっきり爆睡の私たちであった。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。